「楠公さん」で親しまれる神戸の湊川神社の御社殿修復工事竣功を受けて行われた5月1日の本殿遷座祭のお手伝いに行って参りました。
「遷座祭」とは工事などのため一時的に仮宮へおうつりいただく仮遷座祭と神様をもとの(新しい)御社殿へ再びおうつりいただく正遷座祭とがあり、どちらも大祭です。今回はその正遷座祭でしたがとても大きな規模のお祭りで、助勤の神職数だけでも30名を越えるのではないか?という勢いです。
さて当日いただいた次第を見るに私の所役は「胡籙」。えっと?
すみません。きっと習ったはずなのですが、うちでは全く使いませんので読めませんでした。神事では神幸や遷御の威儀物や儀飾として用いられる矢壷のようなもので、「やなぐひ(やなぐい)」と読みます。遷御(おうつりの行列)の際にこれを捧持して参進するのが私の役目でした。
昨日は夕方頃には心配された雨もあがり無事祭典も終えられるかと思いきや、仮殿からまさに出発しようというその時から再び激しい雨が。祭典が終了して我々が外で記念撮影をする頃には止んでいたので、ちょうどお渡り・祭典の時だけ降っていたことになります。不思議でした。