8月27・28日の二日間の日程で東京において神道青年全国協議会の夏期セミナーが開催されました。兵庫の神青会員も6名と近年にない多数で参加し、「『国家主権を考へる』~国防と領土問題の観点から~」というテーマの元、国の存立の根本となるのに普段ほとんど顧みられない国防の問題について認識を新たにしてきました。
講義は以下の通りです。
- 「尖閣諸島を含む南方の防衛ラインの現状に関して」平松茂雄先生
- 「海の安全保障」山内敏秀先生
- 「国防とは・・竹島問題と対朝鮮半島防衛に関して」濱口和久先生
- 「見学研修」防衛省 市ヶ谷記念館等
それぞれ興味深い講義でしたが、特に実際に目で見た市ヶ谷記念館が印象的でした。
極東国際軍事裁判(東京裁判)はこの大講堂を改装して行われました。
有名な「三島由紀夫事件」の際の刀キズ跡。こんなものが残っていたとは今まで全く知りませんでした。
「国防」や「軍事」というとそれだけで拒否反応を示してしまう方が多いのも事実です。しかしただ「平和の貴さ」「戦争の悲惨さ」を考えるだけでは残念ながら戦争はなくなりません。そのことを我々よりもよく知っているはずの多くの国で今も戦いが続いており、戦禍に苦しむ人々が絶えないのです。国民一人ひとりが国の安全に関心と正しい知識を持って政治に働きかけること、その結果として政治家の意識を高めることが必要ではないか、そんなことを考えた夏の終わりでした。
最後に靖国神社へ昇殿参拝させていただき国のために犠牲となられた方々の御霊に慰霊の誠を捧げ、帰途につきました。